「と・・・富所先輩。」 速人が震えた声を出し、全身で恐怖を演出する。 富所先輩。この、赤塚学校のバスケ部のエースであると同時に、全生徒のワルどもを仕切っているドンである。 「お前、春休みもマトモに練習に来ないで・・・ちょっと来い!!」 「え!えぇ~・・・!!」 襟首をつかまれ、連れて行かれる速人。 さらば、小林速人。君の事は永遠に忘れないよ・・・。