「そう?よかった・・・。」



 それから、二人でコレといった会話もなく静かに、学校に向かって歩いていると・・・。



「ねぇ・・・望巳くんと1組の太刀魚さんって、どういう関係?」



 不意に聞かれた。



「何を突然・・・?」



「いや、最近噂で聞いたから、気になって・・・。」



 最近なんだ・・・。



「別に、どうということないよ。俺とサンマはただの友達で、それ以上の関係というわけじゃないって・・・。」


 実は、この質問をされるのは今回が初めてではない。



 何かと一緒に行動することが多かった望巳と亜紀は、過去に何度も似たような誤解を受けているのだ。


 もっとも・・・女性から言われたのは今回が初めてだが・・・。



「うそだぁ~。私は、二人は付き合ってるって聞いたよ。だから、この前デートに誘ったのは悪かったかなぁ~・・・と思っていたのに・・・。」



「付き合っちゃいないって・・・。ソレこそ誤解だよ。」




 だいたい、なんで俺がサンマと・・・・・・。



「そうなんだ?でも、周りに誤解されるってコトは、それだけ仲が良いんだよね?・・・なんで付き合わないの?」



 なんだと?