夏と秋の間で・乙



「あ、いやソレは、なんていうかさ・・・。」



 ソレを聞いて、突然口ごもる亜紀。



 ん?俺は今何か悪いことでも聞いたのだろうか?



「どうした?」


「あ・・・いや、たいした事じゃないよ。」



「・・・・・・・そうか。」



 それ以上追求することが悪い気がして、そんな言葉でまとめておいた。



「うん・・・ごめん。いつまでもこのままじゃいけないとは、思うんだけどさ・・・まだ決心が付かないんだよね?」



「その、男に告白するってコトか?」



 ・・・・・・でも、ソレは、そいつとその男が付き合う可能性があるってことで・・・。



「う~ん・・・分からない。告白してコレまでの関係が崩れるのも怖いし、だけどこのままじゃいけないような気もするんだよね・・・。」



 その気持ち、分かるような気がする。



 一度、友達になってしまうと、それ以上の関係に進むのが難しくなるというのは、恋愛小説のお決まりのパターンだ。



「あのさ、そいつとお前ってどういう関係なの?」



「どういうこと?」



「いや・・・どこまで進んでいるのかな?・・・と思って?」



 気になったので、聞いてみた。



 亜紀の言い分だと少なくとも、友達のような関係と言うことなのだろう。



 だけど・・・なんで、そんなこと聞いているのだろう?俺?



「なに?気になるのかね?望巳くん?」



「そんなんじゃねぇよ。」



 なに、照れているんだろう俺。



 信じたくないが、もしかしてやっぱりそうなのかも知れないな・・・。