夏と秋の間で・乙



「お前だって、似たようなモンだろう?」



「いえいえ、私の成績は上の下ぐらいですよ?」



「えばれることじゃないじゃないだろうに?」



「そうだね。」



 そう言って、サンマが笑う。



 サンマが笑ったから、自分も笑った。



 ソレが、お互いに自然の行為に思えたからだ。



 空を見上げると、雲ひとつなく、今が梅雨の時期だということを忘れてしまいそうだ。



 それでも、昨日までの雨が確実に湿気を残し、夏にも勝るとも劣らない熱気が、それらをさらにたちの悪いものに変えて、望巳たちの肌にまとわり付く。



 気持ち悪くて、上着の一つも脱ぎたいが、亜紀の手前、それはさすがにできることではない・・・。



 俺も、小心者だな・・・。



「ねぇ・・・私たち、いつまでこうしていられるのかな?」



 下らない話をしながら、お互いにタバコを一本吸い尽くすと、不意にサンマがそんなことを聞いてきた。



 突然、何を聞いてくるのだ?



「さぁな・・・。」



 そんなことを聞かれても、そうとしか答えようがなかった



 少なくとも、俺たちが卒業するまでは、こういう関係は続くのかもしれない。



 だけど・・・・・。



「お前、好きな男いるんだよな・・・。」



 そう思うと、少し寂しかった。



 どうしてだか分からないが、自然と思ったのだ。



 ・・・・・・・まさかな・・・・。