「それでは、ようやく転校生が来たようなので、紹介する。」



 2時間目が終わり、三時間目が始まろうとしている矢先、玄米が重々しく口を開いた。



「すいません!遅刻しました・・・えっと、私は今日から皆さんと一緒に生活させていただく、早月なのはです。どうかよろしく。」



 いきなり現れては、担任の言葉を発する前に慌しくお辞儀をする女性。



 ショートカットで、大きな眼をしたかわいらしい女の子だった。



 ざっと見たところ、85点といったところか?



 そんなことをおぼろげに考えていると、ポケットの中にある携帯が一定の間隔で震えだす。