「うん・・・分かった。」



 それは、小さな返事。



 だけど、望巳の耳には確実に聞こえる言葉だった。



「ありがとう。」



 ・・・・・・・・・・・・・・・祭りが始まろうとしていた。



 どこにでもある小さな祭り。



 だけど、一人の男にしてみたら、今後、これほど大きな祭りを味あうことがないように思えた。



 9月20日。



 学園祭は・・・・来週の土曜日だった・・・・・・・・・・・。