「お疲れさま……凜久」 顔を赤くさせながらも ちゃんと名前を呼んでくれることに こんなにもドキドキさせられるなんて。 名前を呼ばれるたびに まるで自分が 女の子にでもなったみたいに キュンと胸を高鳴らせる自分に ――ビックリする。 自分なりの 克服マニュアルをひとつクリアーした瑠璃に、してあげたいことがあったんだ。 「今日ハニーハウス行かない?」 「……行く…!」 パァッと顔をほころばせ、喜んだ表情を見せてくれる瑠璃に 今日もノックアウト、決定。