このまま校舎の中を歩いていても仕方ないと思って 空を見上げる。 私の頭上には 雲ひとつない青い空。 外で 食べるのも悪くない、そう思って 靴を履き替え、校舎裏の芝生に 一歩踏み込んだ時。 「――……あ、」 先客がいる……つい、声をもらしてしまった。 「「……、あ」」 私の声に気が付いたように、振り返るふたり。 さっき私を助けてくれた…… りくくんと、ようくんだ。 「ひとりなの?」