リャウカはポケットの中から、アモーレにもらった香水瓶を取り出した。
 
ふたを引き抜いて、中身を辺りにぶちまけた。

と、

「何だ、この匂いはっ」

ノインの叫ぶ声がした。

嗅覚を研ぎ澄まさせた状態の彼にとって、

この香りは強烈すぎたのらしい。

ノインがそれから逃れようとして、壁や、

部屋の中にあるあらゆるものにぶつかっている

音がした。

撹乱成功。