少々びびられはしたけれど、あとの連中はまるで男同士のように

リャウカを受け入れてくれていた気がする。

誰も、リャウカの銀髪を恐れはしなかったし、

組織にいたときほどの孤独も感じなかった。
 
マモウルにしたって、リャウカの能力を嫌ったわけじゃない。

どういう形にしろ、スクセの気を惹いたことが許せなかったというだけだ。

「じゃあ、ノインには、あたしの気持ちが分かるってコト?」

「そうだ」
 
ってことは心が読める能力があるってことか?

『バーカ、バーカ、ノインのハゲデブ』

ノインはハゲでもデブでもないが、試しに心の中で叫んでみた。