手のひらの終焉

マモウルに何を言われても応えなかったのに。
 
そのハズなのに、今さらながら自分の孤独さが身に沁みたのかもしれない。
 
何人もの尊い命を摘み取ってきた報いなのかもしれない。

リャウカの心の中はいつも、どこかが空虚だったのだ。

それをアモーレの感触は探り当てて甘く触れてきた。

それが、応えた。