人殺し集団が一族だって知ったって、今さら悲しめない。

例え潔白な家族しか持っていないとわかったところで、

自分の手が血で染められていることに変わりはない。

誰かの声がした。

スクセだ。

誰かこっちへ来る。

スクセかな。

でも、スクセはマモウルの子守をしていたらいい。

できることなら
 
人の気配が香水の香りを伴って、リャウカに近付いた。
 
リャウカは眼を開けた。

 今、傍にいて欲しい美女が、豊満な肢体をさらしてそこにいた。