涙をだらだら流しながら、肩で息をしていた。

顔を上げると、空には、リャウカの苦しみなんてお構いなしの星たちが、

あふれていた。
 
それも、ゆるやかに回る。

砂の上に寝そべって、その回転を見ていると、

マモウルが視界に入ってきた。
 
ランプを持ったマモウルが、星達と一緒に回り始める。

「あなたの一族のうち何人かは、あなたと同じ、

銀髪に灰色の眼をしているのよ。

どういう仕組みか知らないけれど、

五感のどれかが秀でている人間をマークするように、

その髪と眼の色は現れるんだって」