とんとん、と心地好い音に意識が浮上した。 「………ん、」 うっすらと瞼をあげると、見慣れない天井が目に入る。 ふわりと甘い香りが漂う寝台から身体を起こし、まわりを見渡した。 しかしやっぱり知らない部屋で、青年は首を傾げる。 ええと確か、人を探す為に森を探索していてーー、そこで青年は違和感に気がついた。 「あれ…………、怪我が直ってる?」 たしか自分は、崖から落ちたはずだ。 そして足を怪我してしまっていたと思うのだけれど。