少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜



その感情の読み取れない声で放たれた言葉に、ミミは驚いて少年を向いた。

「え?王子とルイス王子って、あんまり会えないの?」

そんなことがあるのかと見ると、ミミの言葉にぴくりと反応した少年が、じろりとこちらを向いた。


「……お前さあ、」

「ん?」

「その…王子、って呼ぶの止めろ。」

顔をしかめながら言う少年に、ミミはきょとんとした。
話をさりげなく流されたような気がするけど、気のせいだろうか?

「え、なんで?」

「そりゃおまえ……、誰かに聞かれたら不振がられるし…。」

「あっ!そっか」

(兄弟設定なのに、王子王子言ってたら確かに変だね!)

「それじゃあ、えーと……お兄ちゃん?」

「違う!馬鹿かっ!」

首を傾げながら言うと、何故か少年は顔を赤くしながら怒鳴ってきた。

「ええっなんで?」