むずかしい本を読むには誰かの手助けが必要な少女は、少年が言っていた通り、コレットに教えてもらうことにしていた。
驚くことにコレットは貴族の令嬢だそうで、読み書きはすらすらとこなすのだ。
「まあ、わたくしのご心配をしてくださるなんて…!全く心配ありませんわ!というよりも、ミミ様のお助けが出来ることが、とても嬉しいのですわ〜!」
うふふと笑うコレットは見た目はすごく美人なのに、どうしてこうなんだろうと思う。
田舎もののミミにとっては、こういう性格の方が合っているけど。
「…あ!そういえばわたくし侍女頭に呼ばれていたのでしたわ。すみませんミミ様、少し席を離れてもよろしいですか?」
「わあ、行ってきてください!あたし解るとこから読んでますので!」
少女がそう言うと、コレットは申し訳なさそうに、ありがとうございますと言って部屋を出ていった。
彼女も仕事があるだろうに付き合ってもらってるのだ。
しかし手助けなしではこの冊数全部を読むことは無理である。
「……よーし、がんばろ!」
せめてコレットが戻ってくるまでに少しでも進めておこうと、ミミは本にかじりつくことにした。

