自分には関係のないことだと思ってたのにな…。
と、ぼんやり考えている少女の前では、説明をしていた大臣が、書類から顔をあげたところだった。
「――と、いうことになりますので、当日もどうぞよろしくお願いしますぞ。」
「……………えっ?あ、はい!」
(しまった聞きそびれちゃった!)
はっとして意識が戻ったときにはもう大臣は扉に手をかけているところだった。
「それでは、私はそろそろ失礼しますな。殿下、おだいじに。」
「わ、はい!ありがとうございました。」
ぺこりと頭を下げると、少し驚いたような大臣は、微笑んで帰っていった。

