少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


「…あ、ああそうじゃったですな。これは申し訳ない、ルイス殿下。とにかく無事にお帰りくださり何よりじゃ。」

「え?あ、いや……。」

「…それじゃあ後、成人の儀までの日程だけ説明させていただいてもいいですかのう?」

(せいじんのぎ?)

きょとんとする少女には気付かず、大臣は持っていた書類を見ながら説明を始める。

「少し予定が変わったからの…、まずご客人方の対応じゃが――」

(…あ、式典の説明?)

そういえばなんだかんだで式典のことを聞きそびれていた。
せいじんって、成人のこと?

それならルイス王子は、14歳になるということだろう。
この国での王子は、14歳で大人と見なされると聞いたことがある…(ような気がする。)
なんでも成人したら、王位を継ぐ権利が出来るだとか、公務にも参加するだとか。

村で女の子たちが噂していたのを聞いた時はあまり興味がなかったけど、今思えばあの子たちは詳しかったんだなと思う。