少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


「ええと、そうじゃなくて、気持ち悪くて……?」

「吐き気ですかの!?何か変なものを食べられたか!」

「あっいや待って、」

(うわあ、どうしたらいいの〜!)

本気で心配してくれているらしい大臣の視線を避けて、長椅子にいる少年に助けを求めると、苦笑いを返された。あとの二人も同じ顔である。

(ええー!)

言ってしまったのはどうしようもないらしい。
大臣に顔を戻しながら、ミミはあははと作り笑う。

「い、いまは、大丈夫なんだ。ちょっと波があって、さ……。」

「そうですか。ならば少しお話をさせていただいても構わんですかのう…?」

「う、うん…。」

では、と呟く大臣を見て、少女は背筋を伸ばして構えた。
次は何がくるのか。

「ルイス殿下、…急にいなくなられて、今までどこにおったか教えてくださらんか。」

顔がひきつる。
その前の身体の話なんて吹っ飛んだ。