少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


「…ありがとう、頑張る…よ?」

「………ん」

首を傾げながらとりあえずお礼を言うと、少年は手を離した。

「うふふ、リュシリカ様ったら、ものすごく珍しくお優しいですわ。」

「そうですね、僕にもたまにはそんな風にしてほしいですよ。」

それを見てにやにやするコレットとエドゥアールに、少年は顔を赤くして怒鳴る。

「うるさい黙れ二人とも!」

その反応をまた面白がって、うふふと笑う二人に、少年は冷たい視線を向けながら、長椅子に座った。

「そろそろトマ大臣が来るかもしれない。エド、ちょっと見て来てくれないか。」

「あっはい!…行って来ます。」

ばたばたと出ていったエドゥアールを見送りながら、ミミはコレットに尋ねた。

「大臣さんって、どんな人なんですか?」