ふふん!と胸を張るコレットの横で、少女は不安そうに眉を下げる。
「…あたし、ルイス王子になれてます?」
「はい!本当にそっくりですよ。元から似てらっしゃいましたけど、鬘と服でこんなに…。いやあ、びっくりしました。」
エドゥアールがにこにこと答えてくれたけれど、ミミにとってはただ被り物をかぶって、着るものを変えただけなのだ。
…たぶんものすごく高級であろう物で。
コレットが髪の毛を丁寧に整えてくれて、元の亜麻色の髪はまったく分からなくなったけれど、心配なのはしょうがない。
「でも、今から会うのはこの国の大臣さんでしょう?」
大臣というからには、ものすごく怖そうなイメージを勝手につくっている少女は、はああと深いため息をついた。
(…見たこともない人に似ていると言われても、不安にならないという方がおかしいよ。)
少女が肩を落としていると、ふいにぽん、と頭に手を置かれた。
驚いて顔をあげると、なんと王子である。
一番ありえない相手にびっくりしていると、少年はぶすっとしながら口を開いた。

