少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


少年が部屋に入って来るのを見て、コレットはすました声を出す。

「あら、おかえりなさいませ。リュシリカ様。」

今の聞かれてたのかなと少女がコレットを見ると、何を考えたのか分かったらしい彼女はにっこりと笑った。

「大丈夫ですわ。リュシリカ様はこの顔が常でいらっしゃいます。」

「えっ」

「どういうことだよ、コレット。」

「何でもありませんわ。お気になさらないでくださいまし。」

それきり片付けに取り掛かるコレットを不思議そうに見た後、少年は少女を向く。