少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


「それは私も思いましたわ。あのリュシリカ様が、素でいらっしゃったように見えましたもの。」

「す?」

ミミが首をかしげると、コレットはふふ、と笑いながら答えてくれた。

「気を許した者というか、一部の方だけには、あんな風に態度が変わるのですわ。さいしょっからああなのは、ミミ様が初めてだと思います。」

「…ええと、意地悪になるってことですか?」

いまいちよく分からないでいると、エドゥアールが口を挟んできた。

「というより、出会って最初にミミ様にぶっ飛ばされてしまったので、今さら大人ぶるも何もないんじゃないでしょうか。」

「まあっ!ミミ様ったら、リュシリカ様をぶっ飛ばしたのですかっ?」

青年の言葉にコレットがびっくりしてミミを見てくる。

「う……あ、はい。」

あんまり良いことじゃないだろう、と目を伏せて答えると、急にがしっと手をつかまれた。