少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


少女が顔をしかめながら言った言葉に、エドゥアールは微笑んだ。

「そうですよ。あれでも立派なペルティエ王国の第一王子です。」

「……あんなに意地悪なのに?」

「ふふ、そんなに嫌わないでさしあげて下さい。…あれでも、ミミ様をちょっと好いておられるようですし。」

「えっあれがですか!?」

少女が目を見開くと、青年は優しく目を細めて少女を見返してきた。
…まるで、弟のことを想うような優しい顔で、少しびっくりしてしまう。

「殿下は、あまり他人に心を見せたがらない方です。……でも僕は、ミミ様はなんだか他の人とは違うような気がするんですよねえ。」

にっこり微笑まれてミミは困ったような笑顔を返した。

「……まったく分かんないです」

どこをどう見たらそう思えるのか。
ミミは理解できないけど、隣で聞いていたコレットもうんうんと肯定しだした。