「本当に大丈夫ですか?僕たちには気を使わないでいいんですよ。」
水差しからコップに水をそそぎながら、エドゥアールが心配そうに声をかけてくれる。
「はい!あたし、体だけは丈夫なんで本当に何ともないんです。」
コップを受け取りながらそう言うと、2人は安心したように笑ってくれた。
ありがとうございます、と言って少女は水をごくごくと飲みほす。
冷たくて、すっと喉を流れる水に、頭が冴えてきた。
そこでふと1人いなくなった存在に気がつき、ミミはきょろきょろと広い部屋を見回す。
「ああ、殿下はちょっと報告に行ってるんです。ミミ様が来て下さった事によって、いろいろ予定が変わるので。」
にこりと笑う青年に、ミミは苦笑する。
来たというか、いきなり連れて来られたのだけど…。
そう心の中で思いながら、少女は言葉をつづけた。
「あの嫌〜な人は、ほんとにこの国の王子様なんですか?」

