少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


ミミが慌てて駆け寄ろうとすると、途中にあった壺につまずいてしまった。

「ひー!?」

真っ青になった少女が慌てて壺を抱きとめると、それを見たエドゥアールがふふっと笑う。

「大丈夫ですよ。そこら辺のものは比較的安いものばかりです。」

「比較的って何!?どれと比べているんですかっ?」

あわあわと壺を元に戻してからエドゥアールのもとへ駆け寄ると、横で一緒に待っていた少年が呆れたようにミミを見てきた。

「おまえちょっと静かに出来ないのかよ…。マント貸した意味ないだろ。」

そう言われてはっとしたミミはフードを深く被り直す。
王宮内に入ってからルイスを知る人間が増えるからと、少年が脱いで貸してくれたものだ。