「ふ、ふつう顔殴るかっ!?」 意外と強かった力にびっくりしながら睨むと、少年に鉄拳を喰らわした犯人である少女は、ふん!とふんぞりかえった。 「変態にはそのくらいしなくっちゃ意味ないでしょう」 「女の子だろっ?普通はビンタとかだろ!」 「どこのご令嬢よそれ!あたしは田舎の小娘よ!そんなお上品じゃないわ!」 「だからってぐーはないだろ……」 少年が呆れ返ったところへ、遅れて意識を取り戻した青年が、慌てて駆け寄ってきた。 「…だ、大丈夫ですか殿下!?」 「おまえは遅い!」