少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


「ルイス様、実は女装趣味が……?」

何とも言えないような、微妙な顔でミミを見つめる青年に、少年は呆れた声を出した。

「違う、よく見ろ、別人だ。」

「えっ!……わあ、本当だ」

少年に突っ込まれ、青年は黒色の瞳をまんまるに開ける。

「これはまた…そっくりな方を見つけましたねえ。」

青年は興味深げにミミを眺めて、それから一歩近づいた。

「失礼致しました…初めまして。私はエドゥアールと申します。」

青年はにこにこと、人懐こそうな笑みをこちらに向けながら、胸に手を当て騎士のお辞儀のようなものをした。

ミミははあ、とまぬけな声を漏らす。

「本当にそっくりですね。瞳の色が少し違うけど、大体の人には分からないでしょう。」

「ああ、もう決まりだ。」

「…そうですねえ。」