少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


「城って、何いってるの」

たぶん、ものすごく間抜けな顔だろうと自覚しながら、少女は少年に問うた。

「……この国の、第二王子の名前を知ってるか?」

「へ?ええと…」

問いを返されて少女はぱちくりとする。

ペルティエの陰の第二王子、…いろいろと噂がある王子だ。

「確か、ルイス・キトル―――」

そこまで呟いて、少女はぴたりと止まる。

ルイス?
それは、さっきまで聞いていた名前…

「え、え、まさか」

少年がにやり、と笑う。

「そうだ。おまえは、ペルティエ国第二王子――ルイス・キトル・ペルティエにそっくりなんだ」

ミミはこれでもかというくらいに目を見開く。

目の前に立つ金の髪の少年は、まるで悪魔のように笑っていた―――。