少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜



ミミはそれからもけっこう叫んだが、少年はまったく聞いてくれなかった。
そのまま走って森まで来てしまう。

森の中程まで来ると止まった少年を、少女は肩で息をしながらきっと睨んだ。

「ちょっと!人違いだったんでしょ!だったらもういいじゃない、なんであたしまで連れて来るのよ!」

「気が変わった。」

「はっ?」

少年は、服の乱れを整えながら淡々と答えた。

「おまえには、一緒に城に来てもらう。」

「し、城?」

いま、城って言った?なに言ってんだ、この人。