少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


「え、なに言って…」

「よって、式典に遅れないよう、俺とルイスは先に王宮に戻る!全団員に伝えてくれ!」

言い終わるなり、少年はミミの腕をひっぱった。

「来い!」

「えっ?なに!?」

ぐいっと引っ張られてよろけた少女の手から、大事に抱いていた籠がすべり落ちた。

「ちょっ…!わあ、木の実が!」

ころころと転がる木の実逹に、追いかけようとしていた騎士はおろおろとしてとどまっている。

「ほっとけ!」

「ほ、ほっとけって!あれ明日使うのにっ」

「知るか!」

「なんですってえ!?」