少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


「――別に何も、」

少年はミミを隠すように移動するが、遅かった。
そのまえに騎士がミミの顔を見て、ぎょっとする。

「…っ!ルイス殿下!?」

信じられないものでも見たかのように目を見開いた騎士に、ミミはむっとした。

また『ルイス』だ。
そんなに似てるのかな。
しかもこの人、まるであたしが女の子の格好してるのがおかしいみたいに、顔ひきつっちゃって……、

「――この通り、ピーシランクにてルイスを発見した。」

凜とした声が、響いた。
言葉を発したのは隣にいた少年である。
その意を決したような表情に、ミミは首をかしげた。