少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


「そりゃあお前、これだけそっくりだったら……」

ふと少年が黙りこんだ。
少女が首を傾げると、少年がこちらを改めて見つめてきた。

「わ……、」

どきりとした。
そういえば、男の子と間違われた云々をなしにして、顔だけを見れば、この少年はとても綺麗な容姿をしているのだ。

「おまえ、」

「でん――リュシリカ様!どうかされましたか?」

少年と誰かの声が重なった。
少年の眉間にしわが寄る。

ちっ、という舌打ちが聞こえたのはたぶん、気のせいじゃないだろう。