「えっ僕ですか?いやあそれは…。あ、部屋の中くらいは」 「だめですだめです!ミミ様っ!貴方は今日からルイス王子になられたのですよっ」 侍女は少女の言葉を遮って、威勢よく顔のまえで拳をつくった。 「これからは部屋だって廊下だって、何時なんどきも!湯浴み中だって『ルイス王子』として生活して頂きますわ!」 「ゆ、湯浴みも…!?」 少女は困り果てたように眉を下げた。 それだともうミミという名を捨てろと言っているのか…いや、それ以前に女ということを、なのか。