少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


「おまえ、どれだけ探したと思ってるんだよ!」

たどり着くなり怒鳴り散らす少年に、ミミは「ええっ?」と言葉を漏らした。

探したっ?なにを――わたしを?
いやいやそんなわけあるわけないじゃないか。

「あの〜、ちょっと待ってください、わたし」

「いきなりいなくなって、エミリエンヌ嬢もすごく心配してたぞ」

「エミ…?」

少年はそう言ってため息をつくが、ミミにはまったくわけが分からない。
なんだなんだこの人は。
人の話をまったく聞こうとしない。

「おまえ一体なんでこんなとこに……くそ、場所変えるぞルイス。」

「えっ?」

言うなりミミの手をひき歩き出した少年に、横からもごもごと何か聞こえてきた。