少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


「へ?いいよ、わたしマリー達とまわるから。」

「えっ!?」

さらっと答えた少女に、少年は目をむいた。

「マ、マリー達と?」

「うん。木の実のご飯も作ってあげるの。」

籠を抱きしめてにこにこと微笑むミミとは対象に、少年は口をぽかんとあけてなんとも情けない顔になる。

「そんな……、いや待てよ!俺がどれだけ心を」

「大丈夫だよ。ありがとう、心配してくれたの?」

「ちがっ…!あ、いや、だから俺は明日ミミと」

「――なにあれ?」

ふとミミが呟く。視線は村の方を向いていた。

「おい聞いてるのかよっ!?」

意を決した告白を遮られた少年は、がっくりと落としながら少女の視線の先を追いかけた。