少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


「あ、ああのさ…」

「トニー兄ちゃん、なんかへん!」

ミミと手を繋いでいたマリーのふと発した言葉に、少年はぎょっとする。

どうやら少年は、ミミが連れて帰った子供たちが視界に入っていなかったらしい。

「うわっ…おまえら、ちょっと、どっか行けよ!」

「えー!トニー兄ちゃんこわいーいじわるー」

「うるさいっ早く行け!」

しっし、と手を払う素振りをする少年に、子供たちは面白がりながら走り去っていく。

「ミミちゃーん、また後でねーっ」


そういってあっという間に子供たちを追い払ってしまった少年に、ミミは眉を寄せる。

「…なに?どうしたの?ほんとに変だよ、トニー。」