少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜

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ーー11年前。

静かに降る雪の気配を感じる深夜、ペルティエ国王夫婦の寝所に刺客が放たれた。

幸い国王は寝所に隠していた剣で敵を返り討ち、一緒にいた王妃も無事であった。

刺客は駆けつけた兵達により捕らえられ、その場は収まった、と誰もが思っていた時である。

顔を真っ青にして飛び込んできた侍女が、信じられない言葉を口にした。

ーー側妃が行方不明になったと。