少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜


「……………え?」

碧の騎士だから?
こちら側って、何ですか?

首を傾げたミミの思考が漏れていたのだろう。
コレットは困ったように微笑むと、部屋に戻ってからですね、と言って、掃除道具をどこからか持ってきた。

何処にあったのかと聞く間もなく部屋に戻り、あっという間に跡形もなく染みを抜き取ると、再びお茶を煎れ直してくれた。

(………………す、すごい……。)

ミミがぽかんと元から何もなかったかのような床を見ていると、コレットも長椅子に座ってきた。

「あの、ありがとうござ…」

お礼を言おうと、ついでにどうやって汚れを落としたのか聞こうと顔を向けると、いつもにこにこしているコレットが、目を伏せて考えるような顔をしていた。

びっくりしていると、彼女はミミが感じたことに気付いたのだろう。
先ほどの廊下と同じように、困ったように微笑んだ。

何か聞いてはいけない事のようなきがする、とミミが思ったときに、コレットはぽつりぽつりと話を始めだす。

「ーーまずは、このペルティエ王宮が、三つに分かれていることからお話しますわ。」