ドクッ ドクッ ドクッ こんなにもはっきりと、自分の心臓の音が聞こえたことはなかったかもしれない。 全身の力が抜けて、込み上げるもので身体が震え出す。 私を支配しているものは、 ただ罪と恐怖だけだった。 透の声の途中で響いた、耳をつんざく クラクション。 タイヤがアスファルトを擦り、悲鳴を上げる。 何かと何かがぶつかる音 透とトラックがぶつかる音 透の命が 奪われる音 そして 女性の叫び声がして 透の携帯は地面にたたき付けられ 最期はもう 雑音しか 聞こえなかった。