…こいつアホだ。 体で、って言ったにこんなパン…。 Ⅲ類の俺にⅠ類の売店のパン…。 いつもの俺だったら間違いなくキレてる。 けど…今は呆れてなにも言えねぇ。 「……獅堂先輩?」 泣いたせいでまだ赤い目のまま 俺を覗き込んでくる。 「……サンキュー、もらっとくわ」 「あ…はい、どうぞ」 どうぞって…まじ変な女…。 変だけど、気に入った…。 この女、気に入った。