小さく笑った俺は、 布団を握り締める未央の手に触れた。 「まあ… 今は未央のピアノの方が好きだけど」 「…え?あ…えっと… じゃ、じゃあ、あれ弾きましょうか?」 どもりながら 視線を誕生日プレゼントの楽譜に向け、 ベッドを降りようとする未央。 「いい」 離れそうになった手を掴み引き寄せ、 ベッドに押し倒した。 「…っ……せ、先輩…」 身動きがとれなくなり 視線を泳がせる未央に近付く。 「後でいい。今はいいから…」 もう1度…未央の声を聞かせて…。