「あ、未央ちゃん」 美紅の言葉に勢いよく顔をあげた。 「え?」 「ほら、あそこ」 美紅の指さす方向には 大きな袋を持って 体育館の方へ歩く未央の姿。 「これやる」 持っていたタバコを美紅に渡して 慌てて立ち上がった俺。 「え、ちょっと!」 美紅の呼ぶ声なんて気にせず 部屋を飛び出した。 「みーおっ」 「きゃっ!」 後ろから抱きつかれて焦る未央。 「あ…獅堂先輩、こんにちわ」 俺だと確認すると小さく頭を下げた。 「なにしてんだ?」 「えっと、ゴミ捨てです」 「ゴミ捨て?」