女子DEATHヒーロー

「あいつらが命令されるわけないか……。来い」

 近くに来いと呼ばれてしまった。……いや、行きたくない。でも、行かないと話は終わらないよね。
 あたしは安全だと思われるギリギリまで近付いた。殴られても避けられる距離に。

 センパイは立ち上がると、あたしにさらに近付く。

「お前等の力でこの制度をぶち壊せ」
「どういう……」

 センパイはそれだけ言うと、扉の方に歩いていく。

 ……ああ、そういうことか。葉月センパイも生徒会長もこの長年の変な制度に囚われてるだけなんだ。

 希夜さんも押し付けたって言ってたし。

 でも、あたしたちでどうにか出来るの?昔にあった風紀委員が復活するだけだし。

「センパイ」
「いい人だとか思うな」

 葉月センパイはあたしに背を向けたまま言った。

「大丈夫です。生徒会長と葉月センパイがいるからこの学園がおかしいって思ってますから」
 居なかったら他の人がなるんだろうけど。むやみにいい人って言ったらダメだし。