女子DEATHヒーロー

 あたしは深呼吸して気を取り直すと、央太と佐々木の頭を叩いて水色の方を見た。

「水色!風紀委員の鈴木絢灯としてあんたたちに手合わせ願う」

「……」

 水色はあたしをじろじろ見たまま何も言わない。ちょっと!若干あたし恥ずかしい状態になってるんだけど。なに一人でがんばってんの?って感じに。

「……な、何か言いなさいよ!葉月哉のかわりでしょ!?」

「今ならまだ間に合うっすよ?」

 ……何がっすか?

 思わず口調がうつった。

「葉月さんは結構あんたのこと気に入ってたみたいっすから」

「は?……気のせいじゃない?」

 あたしを気に入る要素がないと思う。那奈を気に入るのは分かるけど、あたしを気に入るっていうのは……冗談がきつすぎる。そんなに話してないし、会ってないし。

 間に合うとして、あたしが親衛隊に入るとかないから。

「ふーん……ま、これはこれで面白そうすっけど。んじゃ、やりますか」

「なんかよくわかんないけど……」

 水色があたしたちの方を指さすと、不良たちは一斉に拳や武器を構えた。武器って卑怯じゃない?鉄パイプとか!

「あ、オレは土谷宵っていうんで」

 宵よりも水色の方がしっくりくるし……。ってか、水色って何年なんだろ?葉月センパイと同じってことはない気がする。でも、そうしたらあたしと同じ一年ってことになるよね?一年で葉月センパイの片腕的な位置にいるってことは、かなり強いってこと?

「じゃ、皆さんよろしくっす」

 水色が言うと、不良たちはあたしたちに向かって走ってきた。迫力満点!!

「じゃ、無事に生きて帰れるようにがんばろ」

「お前いっつもそれだよな」

「皆殺しじゃー!って言った方がかっこいいんじゃない?」

 あたしは佐々木の頭をまたスパーンといい感じにはたくと、不良たちを向かいうつ態勢に入った。




 絶対体なまってるから思うように動かない気がする!