女子DEATHヒーロー

 ぼそぼそ呟く不良たち。あたしも不良2には共感する。
 央太は昔からの付き合いだから仲間と思ってもいいけど、何で佐々木があたしに手を貸してくれるのかが全く分からない。
 あたしが死神だってわかってたし……。気にしなくてもいいのかもしれないけど……ちょっと気になる。

って、そんなことよりも本来の目的を果たさなきゃいけないじゃん!

「ねぇ、水色!あんたたちの長に合わせてほしいんだけど?」

「そうっすね……それより先に手合わせ願いたいんすけど?」

「そ。ボスはザコを倒さないと登場しないもんね」

「じゃあ、オレは中ボスっすね」

「そうかもね」

 ……なんだろ、このやり取り。あたし自身よくわかんないけど、水色の殺気は半端ない。顔は笑顔のくせに!

 あたしも人のこと言えないけど。

 水色は隣にいた人に何か話しかけている。作戦とか?あたしたちも作戦立てた方がいいのかな?

 ま、作戦なんて今までほとんど考えたことないから考えられない。あたし一人じゃないから少しくらい必要かもしれないけど、央太なら確実にあたしの邪魔にならないし、佐々木も意外と空気読んでくれそうだから作戦会議なんていらないか。

「央太、佐々木、準備いい?」

「ああ」

「オッケー」

 央太は臨戦態勢に入ってるけど、佐々木はなんか軽い。どこかに出かける時に準備できたよー。みたいな風に言わないでほしい。

「佐々木、あんた大丈夫なの?」

「任せて任せて。絢灯ちゃんの背中はオレに任せなさい!」

「ごめん、心配過ぎてそれは無理」

 佐々木に背を見せたら佐々木が何かしそうでいやだ。

「ひどいよー絢灯ちゃん。央太君もそう思うよね」

「は?……俺に振るなよ」

「央太君も冷たい!」

 佐々木ワールドが展開されてる。緊張感なさすぎじゃない?

 ふと周りを見ると、不良さんたちがあたしたちを(というか佐々木)ポカーンと見ている。水色はなんか楽しそうに見てるし。何この佐々木!不良たちの戦意喪失って感じにさせっちゃってる。いいのか悪いのかわからない状況なんですけど。