女子DEATHヒーロー

 希夜さんはあたしの頭を軽く小突いた。

「絢灯、あいつ結構しつこいから早めにどうにかした方がいいぞ」
 早めにって言われてもなぁ。

「絢、今から行ってこい」
 拓兄の衝撃発言にあたしはびっくりした。というか、逃げなきゃって思った。まぁ、逃げないけど。
「何しに行くの?!」
「風紀委員になるなら殴り込んで認めさせろ」
 ああ、懐かしい響き。殴り込めって……ね!
「公表する前に言った方がいいだろ」
「だな。死んでこい、絢灯」
 死んでこいって何ですか、希夜さん!
 行きたくないです。かなり行きたくない!
「嫌だ」
「絢、殴り込みに行くかオレの部屋に泊まるか選べ」
 かなり妖しくニヤリと笑う拓兄。どっちにしても無事に朝日を拝めない気がする、あたし。
 でも、殴り込みもイヤだし。でも、拓兄の部屋もイヤだ。

 あー!!もうっ!

「分かった。ヤン長のとこ行く」
 拓兄はなにも言わずに誰かに電話をかけると、あたしの方をみた。
「で、でもさ……ちゃんと居るか分かんないじゃん」
「確実に居るな。お前がバレたし」
 確かに。死神って言われたもん。……どうせ来られるなら自分から行った方がいいよね。