女子DEATHヒーロー

 頬を撫でる手。く、くすぐったい。っていうか……ちょっと、首は止めて!
 さすが生徒会長。セフレが居るだけある。手付きが……際どい。あ、別に感じてなんかないんだからね!ツンデレキャラになってみた。
 
 あたしってば何でこんなに冷静なんだろ?

「あの、あたしに手を出しても何も出ませんよ?」
「そう?……手がでるんじゃないかな」
 あたしが蹴りを繰り出すと、生徒会長は軽々避けた。手じゃないのに。

「足だったね」
「そうでしたね」
「じゃあ、もう行くよ」
「はい、さようなら」

 なに、この会話。してるあたしが一番びっくりですけども。

「あ、佐々木君と仲良いの?」
「佐々木?別に……普通です」
 仲良いなんて認めない。別にいいけど。
「ふーん……そう、そっか」

 会長は意味深に呟くと去っていく。ちょ、佐々木がなに!?
 気になるけど、引き留めたりしない。もう嫌だ、会長。危険人物だ。

「絢」
 あたしが呆然としていると、肩を叩かれた。
「……央太、会長にバレた」
「……マジで?」
 
「マジ。でも……何かよくわかんないんだよね」

 何で……会長があたしが死神って呼ばれる事を知ってたのか。何で死神を知っているのか。
 会長も……学校を出ればチームに入ってますよ、みたいな?あり得る。あたしの蹴りを避けるのは早かったし。
 でも、なんかあの会長は分かんない。
 何がしたいの?

「央太、会長のこと調べてくれない?」
「……無理」
 情報収集が趣味の央太が断るなんて!
「あれは無理だな。俺も気になって調べようとしたけどチーム関係は分からなかった」
「ますますあやしい」

 ……何かする気は無いみたいだから、注意だけはしとこう。
「……絢灯、気をつけとけ」
 央太はあたしの頭に手を置くと、言った。
 ……この学校来なかったら全然バレなかった気がするけど!ま、今更だし……央太のせいだけじゃ無い気がするから許す。