女子DEATHヒーロー

 今から5年前までは生徒会、不良……ヤンキー集団、風紀委員の三大勢力によって晴天丸学園は成り立ってきたらしい。
 けど、5年前に最も勢力があった時の風紀委員長が卒業したと同時に急速に風紀委員は弱くなり、今の二大勢力になってしまった。

 5年前って……拓兄と燿兄が卒業した位の時だよね。……関係無いよね、多分。
 

「今じゃ風紀委員の押しつけ合いで……」
 なんか、同じ苦労人のオーラを感じるなぁ。風紀委員長……仲間だ。
 あたしより央太の方が仲間かもしれないけど。

「去年の風紀委員の先生が居なくなったんで……今年はどうなるか」

 もしかしたら居ないままかもしれない。と言う風紀委員長。あたしはイヤな予感しかしない。
 ……拓兄がなるよ。
 拓兄はそういうの大好きだもん。暴れられなくなって溜まった鬱憤を晴らすために。
 二大勢力に他の勢力を作り出すことでかき回しそうだ。

「ちゃんとなってくれるセンセー居るんじゃない?」

 少し顔をあげた風紀委員長だけど、やっぱり不安らしい。まぁ、本当になるかは分からないけど……あたしの勘は結構当たる。イヤな予感は特に。

 あたしと風紀委員長が話していると、ドアが開いた。
「……絢灯、お前がイジメてたんじゃないよな」

 開けた早々にこう言った央太に、あたしは笑顔で拳を振り上げた。
 これは弱いものイジメじゃない。央太は弱くないし……あえて言うならしつけ。

 人様に迷惑かけないようにね。