女子DEATHヒーロー

 センパイが行った後もあたしはソファーに座っていた。
 部屋行ってもやることないし……。

 葉月センパイか……。気をつけなきゃ。バレたらどうなるか分かんないし、バレる可能性もあるし!
 あたしがだらーんとしていると、佐々木が部屋から出てきた。
 急いで座り直して体勢を整えた。
 うーん……こいつも厄介だよね。
「そうだ、絢灯ちゃんに聞きたいことあんだー」

 佐々木があたしに聞きたいとって何だろ?やな予感がする。とんでもないことを言い出しそうだ……!

 佐々木はあたしの隣に座った。いやいや、他のソファーに座ろうよ。あたしの隣より、ほかのソファーの方が広いって!
 あたしの方を向いてにっこりと笑った佐々木。あたしも一応、微笑み返す。

「何で変装してるの?」

 ……え?あたしは思わずポカーンと口を開けて、何を考えているか分からない佐々木の顔を見た。
 表情はさっきから全然変わってない。
 あたしがあまりの衝撃に固まっていると、佐々木は笑顔のままあたしのウィッグをとった。ついでに、眼鏡も。

 なぜバレた!?

「へー……。さっきのも可愛いけどこっちもいいね♪」

 あたしの髪を撫でる佐々木。顔が近い。時々髪に口づけを落とす。

 これは……ピンチ。

 さっきの葉月センパイと言い佐々木と言い……あたしの変装ってそんなにバレバレ?
 ……でも悪足掻きしてみようと思う。性格だけでも暗くなってみる。……金髪で暗い性格でもいいよ。
 きっと神様も親指立てて良いって言ってる。

「あの……さ、佐々木君?」

 あたしはおどおどしてみせた。央太がみたら心底気味が悪いって顔をしてたと思う。……なんか腹立ったから後からストレス発散しに行こ。

「ふーん」

 佐々木はそう呟いた。納得してくれた……?

 少し安堵しかけた時、押されたと思ったら視界が反転してなぜか体がソファーの上に倒れた。あ、ソファーに座ってたから当たり前か。